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00:00:11,000 --> 00:00:17,000
ヨルダン川西岸地区におけるイスラエルの法的権利について説明しましたので、 それでは和平プロセスについて注目してみましょう。

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00:00:17,000 --> 00:00:27,500
多くの人が、イスラエルの西岸での駐留が―それを「占領」と呼ぶ人もいますが―パレスチナ人のイスラエルに対する敵意の原因であり、平和が実現できない理由であると言います。

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00:00:27,500 --> 00:00:29,700
でもそれは本当でしょうか？

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00:00:29,700 --> 00:00:40,000
イスラエルの駐留が紛争の原因だとすると、 イスラエルがヨルダン川西岸にいなかった1967年以前には、紛争が無かったことになりますね？

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00:00:40,000 --> 00:00:42,600
事実を見てみましょう…

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00:00:42,600 --> 00:00:48,000
PLO、パレスチナ「解放」機構は、1964年に設立しました、

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00:00:48,000 --> 00:00:52,000
当時、西岸とガザの全てはアラブ人の手中にありました。

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00:00:52,000 --> 00:00:59,000
なぜ、イスラエルが西岸とガザに駐留していない1964年にPLOを作るのでしょうか？

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00:00:59,000 --> 00:01:01,200
どの「パレスチナ」を彼らは解放しようとしたのでしょうか？

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00:01:01,200 --> 00:01:04,000
PLOの紋章がその答えをくれます。

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00:01:04,000 --> 00:01:10,000
PLOは、中東の地図から全イスラエルを力ずくで取り除くために創られたのです。

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00:01:10,000 --> 00:01:13,500
そのゴールは彼らの憲章に明記されています。

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00:01:13,500 --> 00:01:16,000
そのゴールは目新しいものではありませんでした。

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00:01:16,000 --> 00:01:21,000
PLOは「NO」を言う長いアラブの歴史を継承しました。

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00:01:21,000 --> 00:01:25,000
ユダヤ人の民族自決権への「NO」

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00:01:25,000 --> 00:01:28,200
ユダヤの父祖の地を承認することへの「NO」

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00:01:28,200 --> 00:01:30,000
歴史を振り返ってみましょう。

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00:01:30,000 --> 00:01:38,000
1937年に、ピール委員会は土地の分割、ユダヤ国家とアラブ国家への分割案を提示しました。

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00:01:38,000 --> 00:01:46,000
アラブの割り当てには、国際連盟が当初ユダヤ人の祖国として認めた領土の96％が含まれていました。

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00:01:46,000 --> 00:01:50,000
ここには西岸よりずっと多くの領土が含まれていました。

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00:01:50,000 --> 00:02:02,000
けれど…ユダヤ人を和平のパートナーとして受け入れる代わりに、パレスチナの指導者ハジ・アミン・アルフセイニは言ったのです…「NO」 そして自分に近いビジョンを持ったパートナーを見つけました。

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00:02:02,000 --> 00:02:11,000
1947年に、国連は分割案を推奨します、それは再び、 アラブ側に西岸地区よりずっと多くを提示していました。

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00:02:11,000 --> 00:02:14,000
ユダヤ人は「YES」と言いました。

24
00:02:14,000 --> 00:02:18,500
アラブの指導者達は再び「NO」と言い、「絶滅戦争」を始めたのです。

25
00:02:18,500 --> 00:02:27,600
イスラエルは戦争に勝利し、建国しましたが、一日たりとも平和はありませんでした…アラブの隣人が西岸地区全体を手にしているにもかかわらず。

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00:02:27,600 --> 00:02:32,300
アラブ人たちは「NO！」と言い続けました。

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00:02:32,300 --> 00:02:42,000
彼らはイスラエルを容赦なく攻撃しました…西岸を発射台に使い…イスラエルが1967年に自衛の戦争でそこを掌握するまで。

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00:02:42,000 --> 00:02:46,500
戦後、アラブ連盟はあらゆる和平への試みを拒否しました。

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00:02:46,500 --> 00:02:50,000
彼らは交渉でなく武力を選び続けました。

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00:02:50,000 --> 00:02:57,000
そして…ハルツームのアラブサミットでも、また「NO、NO、NO」を聞くことになったのです。

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00:02:57,000 --> 00:03:03,000
1993年まで早送りしてみましょう…イスラエルとパレスチナはオスロ合意に調印します。

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00:03:03,000 --> 00:03:07,000
パレスチナ人はとうとう「YES」と言ったのでしょうか？

33
00:03:07,000 --> 00:03:14,000
そのように見えました。 イスラエルは「YES」と言い、その設立を助けたパレスチナ政府に自治を託しました。

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00:03:14,000 --> 00:03:19,000
けれど合意に署名したにも関わらず、パレスチナの行動は「NO」を示したのです。

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00:03:19,000 --> 00:03:26,000
続く５年間… イスラエルはテロ攻撃の著しい増加に遭い、 何百人ものイスラエル人が殺されました。

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00:03:26,000 --> 00:03:36,000
1996年にパレスチナの指導者ヤセル・アラファトは宣言します 「…我々はイスラエル国家を排除し、純粋なパレスチナ国家を建設する計画である」と。

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00:03:36,000 --> 00:03:39,000
けれどイスラエルは「YES」と言うのをあきらめませんでした。

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00:03:39,000 --> 00:03:46,000
2000年に、イスラエルのバラク首相は西岸地区の93％をパレスチナ人に提示しました。

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00:03:46,000 --> 00:03:51,200
再び、返答は「NO！」、テロも増加しました。

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00:03:51,200 --> 00:04:01,000
2005年には、イスラエルはガザ地区から撤退、和平の推進を期待し、8500名のイスラエル国民を退去させました。

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00:04:01,000 --> 00:04:05,000
パレスチナ人は？？ ふたたび「NO」と言ったのです。

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00:04:05,000 --> 00:04:12,500
今度はガザからイスラエル国民を狙ったロケット弾攻撃を、500％も増加させました。

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00:04:12,500 --> 00:04:16,000
2008年に、イスラエルは再度「YES」を試みました。

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00:04:16,000 --> 00:04:27,000
オルメルト首相が、ほぼ全てのパレスチナ側の要求を受け入れ、わずかな領土交換を伴う西岸地区の100％に近い部分を割譲するとしたのです。

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00:04:27,000 --> 00:04:31,000
パレスチナ人は？？ ふたたび「NO」と言いました。

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00:04:31,000 --> 00:04:34,000
それでは、どんな結論ができるでしょうか？

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00:04:34,000 --> 00:04:39,000
１．紛争はイスラエルの西岸地区での駐留が原因ではありません。

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00:04:39,000 --> 00:04:46,000
紛争の本当の原因は、今日に至るまで、「NO」といい続けるアラブの長い歴史にあります。

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00:04:46,000 --> 00:04:50,000
「和平へのNO」「イスラエルの存在へのNO」

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00:04:50,000 --> 00:04:55,000
「NO」はパレスチナの政策、教育、そしてメディアに一貫しています。

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00:04:55,000 --> 00:05:01,000
政治的・宗教的指導者達は、絶え間なくイスラエルの破壊を奨励しています。

52
00:05:01,000 --> 00:05:08,100
２．イスラエルは何十年にもわたり「YES」を言い続け、それをヨルダンとエジプトとの和平条約の締結によって証明しました。

53
00:05:08,100 --> 00:05:11,100
ですから…ここから私たちはどう進めば良いのでしょうか？

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00:05:11,100 --> 00:05:13,100
どうやって和平を実現するのでしょうか？

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00:05:13,100 --> 00:05:21,100
いくらかの善意と… 互いの自決権を認め、そして… 両者の真の譲歩が必要です。

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00:05:21,100 --> 00:05:27,000
イスラエルは、真の永続的な和平への「YES」を言い続けます。

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00:05:27,000 --> 00:05:35,100
けれど、和平プロセスの成功には… パレスチナがその強硬な選択を断念せねばなりません。 もちろん交渉によって。

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00:05:35,100 --> 00:05:37,500
そして、「YES」でなく「NO」を選択することをも。

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00:05:37,500 --> 99:59:59,999
今がその時です。