WEBVTT 00:00:00.000 --> 00:00:00.133 私達人間は何千年もの昔から,  00:00:00.133 --> 00:00:02.999 私達人間は何千年もの昔から, 00:00:03.000 --> 00:00:05.866 身のまわりの環境にあるものを見てきて, 00:00:05.866 --> 00:00:07.199 いろんな物質があることに気がついていました. 00:00:07.200 --> 00:00:10.333 いろいろな物質,... それは様々な性質を持っていました. 00:00:10.333 --> 00:00:11.933 重さや手触りだけではなく, 00:00:11.933 --> 00:00:14.733 あるものは特別な方法で光を反射したり,しなかったり. 00:00:14.733 --> 00:00:17.599 あるいは特別の色を持っていたり,特定の温度だったり; 00:00:17.600 --> 00:00:20.433 液体,気体,または固体だったります. 00:00:20.433 --> 00:00:22.099 しかし,私達はさらに,ある状況で, 00:00:22.100 --> 00:00:24.866 どのようにそれらが反応するかも観察するようになりました. 00:00:24.866 --> 00:00:27.632 ここにはそういう物質の写真がいくつかあります. 00:00:27.633 --> 00:00:31.466 ここにあるのは炭素です.これは黒鉛の状態ですね. 00:00:31.466 --> 00:00:36.066 ここにあるのは鉛です.これは金です. 00:00:36.066 --> 00:00:38.699 ここで示した写真は皆, 00:00:38.700 --> 00:00:41.366 ここのウェブサイトから取ってきました. 00:00:41.366 --> 00:00:45.432 ここにあるものは皆固体ですが,物質がそれだけではないのは知っているでしょう. 00:00:45.433 --> 00:00:47.366 空気にはある種類があるようです. 00:00:47.366 --> 00:00:49.332 空気の粒子にはいくつかの種類がある. 00:00:49.333 --> 00:00:52.199 それはどの粒子を見ているかによって違ってきます. 00:00:52.200 --> 00:00:55.066 たとえば炭素,酸素,窒素のように 00:00:55.066 --> 00:00:57.932 それらはまた違った性質を持っています. 00:00:57.933 --> 00:00:59.399 または,他にも液体のものもあります. 00:00:59.400 --> 00:01:02.066 それに十分高い温度があれば, 00:01:02.066 --> 00:01:04.998 もし金や鉛でも十分温度が高ければ, 00:01:05.000 --> 00:01:06.500 液体になります. 00:01:06.500 --> 00:01:09.833 または,もしこの炭素を燃やせば 00:01:09.833 --> 00:01:12.066 二酸化炭素という気体の状態になります. 00:01:12.066 --> 00:01:13.332 空気中に開放することができます. 00:01:13.333 --> 00:01:14.699 この構造をバラバラにすることができます. 00:01:14.700 --> 00:01:17.266 人間はこれらの事柄を皆 00:01:17.266 --> 00:01:20.566 何千年も見てきました. 00:01:20.566 --> 00:01:22.432 しかしそれは素朴な疑問になります. 00:01:22.433 --> 00:01:24.199 それはもともと哲学的な質問でしたが, 00:01:24.200 --> 00:01:26.400 今は少し良い答えをすることができます. 00:01:26.400 --> 00:01:30.866 その質問とは,もしこの炭素を細かく細かく 00:01:30.866 --> 00:01:33.499 分けていったら, 00:01:33.500 --> 00:01:35.533 もしずっと分けていったら, 00:01:35.533 --> 00:01:39.866 この物質の単位となるような, 00:01:39.866 --> 00:01:43.166 小さくなっても炭素の性質を持つ最小のものというものがあるのか? 00:01:43.166 --> 00:01:45.232 もし,どうにかしてそれよりも小さく分けることができたら, 00:01:45.233 --> 00:01:48.366 もう炭素の性質がなくなってしまうような小さなものがあるのか? 00:01:48.366 --> 00:01:50.332 その答えは「イエス」です.そういうものがあります. 00:01:50.333 --> 00:01:52.199 ちょっと今後の話のために用語の話をしましょう. 00:01:52.200 --> 00:01:56.133 これらの異なった物質を,これらの純粋な物質のことです 00:01:56.133 --> 00:01:58.999 これらはある温度で特定の性質を持ち, 00:01:59.000 --> 00:02:01.166 ある特定の反応をします. 00:02:01.166 --> 00:02:05.266 これらを元素と呼びます. 00:02:05.266 --> 00:02:08.699 炭素は元素です.鉛も元素,金も元素です. 00:02:08.699 --> 00:02:10.400 水も元素だと言う人もいるかもしれませんね. 00:02:10.400 --> 00:02:14.200 確かに歴史的には,人々が水を元素と考えてきたこともあります. 00:02:14.200 --> 00:02:17.866 しかし,現在では,水はさらに基本的な元素からできていることがわかっています. 00:02:17.866 --> 00:02:20.399 水は酸素と水素からできています. 00:02:20.400 --> 00:02:25.000 ここには全ての元素が, 00:02:25.000 --> 00:02:27.733 周期表という表の中に並べられています. 00:02:27.733 --> 00:02:29.366 C は炭素です. 00:02:29.366 --> 00:02:30.399 -- ちょっと人間に関係の 00:02:30.400 --> 00:02:32.366 あるものを見ていきましょうか. 00:02:32.366 --> 00:02:35.499 でもやがて周期表を覚えていくでしょう. 00:02:35.500 --> 00:02:39.133 これは酸素,窒素,ケイ素またはシリコン. 00:02:39.133 --> 00:02:42.866 これは -- Au は金です.これは鉛です. 00:02:42.866 --> 00:02:51.966 そしてこれらの元素の一番基本的な単位は「原子」です. 00:02:51.966 --> 00:02:54.532 もしこれをどんどん分けていって, 00:02:54.533 --> 00:02:57.066 ずっと小さく小さく分けていくと, 00:02:57.066 --> 00:02:59.399 最後には炭素の原子が出てきます. 00:02:59.400 --> 00:03:00.733 これについても同じことをすると, 00:03:00.733 --> 00:03:02.533 最後には金の元素が得られます. 00:03:02.533 --> 00:03:03.966 ここでも最後には 00:03:03.966 --> 00:03:05.832 これらの小さなものが得られます. 00:03:05.833 --> 00:03:07.733 -- ちょっと良い言葉がないのですが,-- 粒子,となるでしょう. 00:03:07.733 --> 00:03:09.166 それを鉛の原子と呼びます. 00:03:09.166 --> 00:03:11.232 そしてそれ以上は分割することができません. 00:03:11.233 --> 00:03:13.566 また,それでもそれは鉛です. 00:03:13.566 --> 00:03:17.032 それはまだ鉛の性質を持っています. 00:03:17.033 --> 00:03:18.299 それがどんな大きさかですが, 00:03:18.300 --> 00:03:21.166 -- これは私自身も,なかなか想像できない何かなのですが -- 00:03:21.166 --> 00:03:24.032 原子というものは信じられないほど小さいものです. 00:03:24.033 --> 00:03:25.899 本当に,考えられないほど小さいものです. 00:03:25.900 --> 00:03:27.533 たとえば,炭素ですが. 00:03:27.533 --> 00:03:29.366 私の髪の毛にも炭素が入っています. 00:03:29.366 --> 00:03:31.866 実は私の体の水以外のほとんどは炭素でできています. 00:03:31.866 --> 00:03:35.899 実はほとんどの生き物は,水を除くとほとんどは炭素です. 00:03:35.900 --> 00:03:40.533 ですから私の髪を一本抜くと,... 私の髪は炭素です. 00:03:40.533 --> 00:03:42.199 私の髪はほとんどが炭素です. 00:03:42.200 --> 00:03:43.966 すると,私が髪を一本ここに抜くと, 00:03:43.966 --> 00:03:45.532 -- 私の髪は実は黄色ではありません. 00:03:45.533 --> 00:03:46.766 でも,黄色で描くとコントラストが良くて見やすいのでそうします. 00:03:46.766 --> 00:03:47.932 実は私の髪は実は黒です.でも黒でここに描くと, 00:03:47.933 --> 00:03:49.699 画面で見えなくなってしまいます. 00:03:49.700 --> 00:03:51.966 しかし,もし私の髪をここに置いて,あなたに質問したいと思います. 00:03:51.966 --> 00:03:55.199 私の髪にはいくつの炭素原子が並びますか? 00:03:55.200 --> 00:03:58.466 私の髪の太さ方向にです,長さ方向ではありません. 00:03:58.466 --> 00:04:00.332 私の髪の太さ方向と考えて, 00:04:00.333 --> 00:04:03.233 それは炭素原子でいくつ分になりますか? 00:04:03.233 --> 00:04:07.033 「サルさんがさっき言った通り,それはとっても小さいはずだ. 00:04:07.033 --> 00:04:09.133 炭素原子 1000 個位じゃないかな, 00:04:09.133 --> 00:04:10.466 それとも1万,もしかしたら10万?」 00:04:10.466 --> 00:04:11.766 でも私は「いいえ!」と言います. 00:04:11.766 --> 00:04:14.232 100万個です. 00:04:14.233 --> 00:04:17.433 100万個の炭素原子を平均的な人間の髪の 00:04:17.433 --> 00:04:20.933 太さに並べることができます. 00:04:20.933 --> 00:04:22.566 もちろんこれは概算で 00:04:22.566 --> 00:04:23.999 ぴったり100万個ではなくてだいたいそれ位という意味です. 00:04:24.000 --> 00:04:26.600 しかしこれで原子がどれだけ小さいかちょっと感じることができたでしょう. 00:04:26.600 --> 00:04:28.433 どうでしょうか.あなたの頭から髪の毛を一本抜いて, 00:04:28.433 --> 00:04:30.966 その髪の太さ方向に何かが 00:04:30.966 --> 00:04:33.966 100万個並ぶということを想像して下さい. 00:04:33.966 --> 00:04:37.032 長さ方向ではないですよ.髪の太さの方向です. 00:04:37.033 --> 00:04:39.166 髪の太さは見るのもそんなに簡単ではありません. 00:04:39.166 --> 00:04:40.699 しかしそこには100万の炭素原子が太さの方向にあるのです. 00:04:40.700 --> 00:04:42.966 しかしそこには100万の炭素原子が太さの方向にあるのです. 00:04:42.966 --> 00:04:48.066 そしてさらにクールなすごいことには, 00:04:48.066 --> 00:04:48.999 私達は, 00:04:49.000 --> 00:04:51.366 この炭素原子を作るさらに基本的な要素があることを知っています. 00:04:51.366 --> 00:04:53.932 実はさらに基本的な要素が全ての元素を作っていることを知っています. 00:04:53.933 --> 00:04:55.933 もっとすてきなことに, 00:04:55.933 --> 00:04:59.066 これらの基本的な要素は互いに関係があるのです. 00:04:59.066 --> 00:05:02.532 炭素原子はもっと基本的な粒子からできています. 00:05:02.533 --> 00:05:07.466 金の原子ももっと基本的な粒子からできています. 00:05:07.466 --> 00:05:10.432 そしてこれらは実は, 00:05:10.433 --> 00:05:12.733 その基本的な粒子の配置で定義されています. 00:05:12.733 --> 00:05:14.066 もしもあなたが,基本的粒子の数を 00:05:14.066 --> 00:05:15.899 変更することができるとすると, 00:05:15.900 --> 00:05:17.833 その元素の性質,どう反応するかなど,を変更することができます. 00:05:17.833 --> 00:05:18.866 その元素の性質,どう反応するかなど,を変更することができます. 00:05:18.866 --> 00:05:22.766 またはその元素そのものすら変更できます. 00:05:22.766 --> 00:05:25.132 そしてもう少しだけこれを理解するために, 00:05:25.133 --> 00:05:27.999 これらの基本的な粒子について少しお話しましょう. 00:05:28.000 --> 00:05:31.800 それは陽子. 00:05:31.800 --> 00:05:35.500 そして陽子が 00:05:35.500 --> 00:05:38.000 原子の原子核にある陽子の数ですが, 00:05:38.000 --> 00:05:40.066 すぐ後に原子核の話はしましょう -- 00:05:40.066 --> 00:05:42.966 その数が元素を定義します. 00:05:42.966 --> 00:05:45.466 これが元素とは何かを決めています. 00:05:45.466 --> 00:05:47.332 これは周期表で,これを見ると 00:05:47.333 --> 00:05:50.133 原子番号の順番に並べられていることがわかります. 00:05:50.133 --> 00:05:51.566 そして原子番号とは, 00:05:51.566 --> 00:05:54.666 文字通り元素の中にある陽子の数のことです. 00:05:54.666 --> 00:05:58.666 ですから定義により,水素は 1 つの陽子を持ちます. 00:05:58.666 --> 00:06:02.799 ヘリウムは 2 つの陽子,炭素は 6 つの陽子を持ちます. 00:06:02.800 --> 00:06:05.333 7つの陽子を持った炭素はありえません. 00:06:05.333 --> 00:06:07.166 もし7つあれば,それは窒素になります. 00:06:07.166 --> 00:06:09.232 それは炭素ではなくなってしまいます. 00:06:09.233 --> 00:06:10.566 酸素は8つの陽子を持ちます. 00:06:10.566 --> 00:06:12.666 もしどうしかして,もう1つの陽子をここに加えることができたら, 00:06:12.666 --> 00:06:14.032 それは酸素ではなくなってしまいます. 00:06:14.033 --> 00:06:18.333 それはフッ素になります.つまり陽子の数が元素を決めます. 00:06:18.333 --> 00:06:20.066 陽子の数が元素を決めます. 00:06:20.066 --> 00:06:22.966 原子番号は陽子の数のことで, 00:06:22.966 --> 00:06:25.432 陽子の数 -- 覚えておいて下さい. 00:06:25.433 --> 00:06:27.666 周期表のそれぞれの要素の 00:06:27.666 --> 00:06:30.099 この上に書いてある数が 00:06:30.100 --> 00:06:31.500 陽子の数です. 00:06:31.500 --> 00:06:34.133 それは原子番号と等しいです. 00:06:34.133 --> 00:06:36.866 それは原子番号と等しいです. 00:06:36.866 --> 00:06:38.832 どうしてここにこの数があるかというと, 00:06:38.833 --> 00:06:42.199 それが元素の性質を決定するからです. 00:06:42.200 --> 00:06:46.133 原子の構成要素にはもう2つあって, 00:06:46.133 --> 00:06:47.699 -- たぶんそのように呼んでも良いと思いますが -- 00:06:47.700 --> 00:06:55.100 それは電子と中性子です. 00:06:55.100 --> 00:06:57.533 そしてあなたの頭の中に原子のモデルを作る時, 00:06:57.533 --> 00:07:00.399 -- このモデルはあなたが化学を勉強していく内にさらに見ていきますが, 00:07:00.400 --> 00:07:02.833 それはもっと抽象的になっていきます. 00:07:02.833 --> 00:07:04.799 そして実はかなり概念的に難しいものです. 00:07:04.800 --> 00:07:06.533 1つの考え方は, 00:07:06.533 --> 00:07:08.333 陽子と中性子が 00:07:08.333 --> 00:07:09.799 原子の中心にあるというものです. 00:07:09.800 --> 00:07:11.600 それを原子の原子核といいます. 00:07:11.600 --> 00:07:14.866 たとえば,炭素は 6 つの陽子を持ちます. 00:07:14.866 --> 00:07:19.066 1, 2, 3, 4, 5, 6, 00:07:19.066 --> 00:07:22.366 炭素 12, これは炭素の1つの種類ですが, 00:07:22.366 --> 00:07:24.199 それは 6 つの中性子を持ちます. 00:07:24.200 --> 00:07:25.733 炭素にはいくつかのバージョンがあります. 00:07:25.733 --> 00:07:27.999 それは中性子の数が違うものです. 00:07:28.000 --> 00:07:30.100 つまり中性子の数は変化します.電子の数も変化できます. 00:07:30.100 --> 00:07:31.733 それでもやはり同じ元素です. 00:07:31.733 --> 00:07:33.266 しかし陽子の数は変更できません. 00:07:33.266 --> 00:07:35.899 陽子の数が変わると,違う元素になります. 00:07:35.900 --> 00:07:39.200 では炭素12の原子核を描いてみます. 00:07:39.200 --> 00:07:43.200 1, 2, 3, 4, 5, 6. 00:07:43.200 --> 00:07:46.466 するとこのここにあるものが炭素12の原子核です. 00:07:46.466 --> 00:07:48.332 そして時々これはこのように書きます. 00:07:48.333 --> 00:07:51.099 そして時々,陽子の数を書くこともあります. 00:07:51.100 --> 00:07:53.800 そして時々,陽子の数を書くこともあります. 00:07:53.800 --> 00:07:56.133 これが炭素12と書く理由です. 00:07:56.133 --> 00:07:58.666 -- すると中性子は 6 個とわかります. 00:07:58.666 --> 00:08:00.366 これは総数です. 00:08:00.366 --> 00:08:03.666 この数は総数と見てもかまいません. 00:08:03.666 --> 00:08:04.732 -- それが1つの見方です. 00:08:04.733 --> 00:08:06.399 そして後でもっと微妙な違いも学びましょう. 00:08:06.400 --> 00:08:07.766 -- これは原子核の中にある 00:08:07.766 --> 00:08:11.832 陽子と中性子の総数です. 00:08:11.833 --> 00:08:15.233 定義によって炭素は原子番号6です. 00:08:15.233 --> 00:08:16.599 しかし,これを書きなおすこともできます. 00:08:16.600 --> 00:08:18.566 ちょっと思い出して下さい. 00:08:18.566 --> 00:08:21.332 炭素の中心にはこの原子核があります. 00:08:21.333 --> 00:08:24.833 そして炭素12には6つの陽子と6つの中性子があります. 00:08:24.833 --> 00:08:27.466 もう1つのバージョンの炭素,炭素14,それは 00:08:27.466 --> 00:08:30.899 6つの陽子がありますが,中性子は8つあります. 00:08:30.900 --> 00:08:32.466 つまり中性子の数は違うことがあります. 00:08:32.466 --> 00:08:34.599 ここにあるこの炭素12ですが, 00:08:34.600 --> 00:08:36.832 もし炭素12 が電気的に中性であれば, 00:08:36.832 --> 00:08:40.633 -- この中性という言葉はすぐ後で少し意味を説明したいと思いますが -- 00:08:40.633 --> 00:08:43.198 もし,中性であれば,6つの電子を持ちます. 00:08:43.200 --> 00:08:45.400 では6つの電子を描きましょう. 00:08:45.400 --> 00:08:49.466 1, 2, 3, 4, 5, 6. 00:08:49.466 --> 00:08:51.832 そしてこれは多分電子と原子核の 00:08:51.833 --> 00:08:54.633 関係を考える最初の近似的方法ですが, 00:08:54.633 --> 00:08:56.866 関係を考える最初の近似的方法ですが, 00:08:56.866 --> 00:08:58.832 それは電子はある意味, 00:08:58.833 --> 00:09:00.833 この原子核の周りを動きまわっている 00:09:00.833 --> 00:09:02.933 というものです. 00:09:02.933 --> 00:09:04.666 これらを考える1つのモデルとしては, 00:09:04.666 --> 00:09:06.699 原子核の周りを電子が軌道に乗って回っているというものですが, 00:09:06.700 --> 00:09:08.000 実はそれはあまり正しいものではありません. 00:09:08.000 --> 00:09:10.500 太陽の周りを惑星が軌道を巡るようには 00:09:10.500 --> 00:09:11.633 巡っていないのです. 00:09:11.633 --> 00:09:13.733 しかし,最初に頭にモデルを作るには良さそうです. 00:09:13.733 --> 00:09:16.266 他の方法というのは,電子は原子核の周りを 00:09:16.266 --> 00:09:18.666 ブンブンと飛び回っているというものです. 00:09:18.666 --> 00:09:19.932 実は,この大きさのレベルでは, 00:09:19.933 --> 00:09:22.066 現実はかなり不可思議なものになっています. 00:09:22.066 --> 00:09:23.532 本当に電子が何をしているかを 00:09:23.533 --> 00:09:26.399 理解するには量子力学を学ぶ必要があります. 00:09:26.400 --> 00:09:29.166 しかし,あなたの頭に最初にモデルを作る場合には, 00:09:29.166 --> 00:09:32.399 この炭素12の原子の中心には 00:09:32.400 --> 00:09:34.066 原子核があると思って下さい. 00:09:34.066 --> 00:09:36.632 ここに原子核があります. 00:09:36.633 --> 00:09:40.733 そして電子がこの原子核の周りを適当に飛びまわっています. 00:09:40.733 --> 00:09:42.999 そしてこれらの電子がなぜこの原子核から 00:09:43.000 --> 00:09:45.133 勝手に飛んでいってしまわないか, 00:09:45.133 --> 00:09:47.199 なぜこの原子核にある意味結びついているか, 00:09:47.200 --> 00:09:49.300 そしてこの原子を作る要素になっているかは, 00:09:49.300 --> 00:09:54.566 陽子がプラスの電荷を持っていて, 00:09:54.566 --> 00:09:57.899 電子がマイナスの電荷を持っているからです. 00:09:57.900 --> 00:10:02.466 そしてそれはこれらの基本的な粒子の性質の1つです. 00:10:02.466 --> 00:10:03.599 ある日あなたが,電荷というものが単なる性質の 00:10:03.600 --> 00:10:05.466 名前ではないと考えはじめた時, 00:10:05.466 --> 00:10:06.866 それはとても深いものの入口です. 00:10:06.866 --> 00:10:08.399 しかし私達が電磁力について考える時, 00:10:08.400 --> 00:10:10.666 私達が知っていることの1つは, 00:10:10.666 --> 00:10:13.132 異なる電荷は引き合うということです. 00:10:13.133 --> 00:10:14.933 これについて考える良い方法は, 00:10:14.933 --> 00:10:16.533 陽子と電子 00:10:16.533 --> 00:10:18.133 これらは異なる電荷を持つので, 00:10:18.133 --> 00:10:20.099 互いに引き合います. 00:10:20.100 --> 00:10:21.433 中性子は中性です. 00:10:21.433 --> 00:10:25.066 ですから,それは単に原子核の中にいるだけです. 00:10:25.066 --> 00:10:28.566 ある元素のある種の原子については, 00:10:28.566 --> 00:10:33.132 中性子もあるレベルで性質に影響します. 00:10:33.133 --> 00:10:34.999 しかし,電子が勝手に飛んでいってしまわない理由は 00:10:35.000 --> 00:10:36.800 しかし,電子が勝手に飛んでいってしまわない理由は 00:10:36.800 --> 00:10:38.600 これらは引き合っているからです. 00:10:38.600 --> 00:10:42.333 電子は原子核に引かれています. 00:10:42.333 --> 00:10:45.066 そしてこれらは信じられないほどの速度を持っているので, 00:10:45.066 --> 00:10:47.132 -- 実はこういうのも難しいことです -- 00:10:47.133 --> 00:10:48.433 私達はここでもまた, 00:10:48.433 --> 00:10:51.533 電子が実際に何をしているのかについて話をするとなると 00:10:51.533 --> 00:10:52.566 物理学のとても奇妙な点に触れることになります. 00:10:52.566 --> 00:10:54.132 物理学のとても奇妙な点に触れることになります. 00:10:54.133 --> 00:10:55.933 -- しかし,まあそれはいいでしょう. 00:10:55.933 --> 00:10:56.833 私はここでは, 00:10:56.833 --> 00:10:57.899 電子は原子核に落ちずに, 00:10:57.900 --> 00:11:00.733 飛び回っていると言えば十分でしょう. 00:11:00.733 --> 00:11:02.866 それもこれを考える1つの方法です. 00:11:02.866 --> 00:11:08.099 さて,私はここにある炭素12は 00:11:08.100 --> 00:11:09.766 陽子の数で定義されていると言いました. 00:11:09.766 --> 00:11:12.399 酸素は8つの陽子を持つことで定義されています. 00:11:12.400 --> 00:11:16.466 しかしもう一度,電子は他の電子と相互作用できます. 00:11:16.466 --> 00:11:18.632 それらは他の原子に取られることもできます. 00:11:18.633 --> 00:11:20.999 そしてそれが, 00:11:21.000 --> 00:11:23.266 化学の理解の多くを作っているのです. 00:11:23.266 --> 00:11:25.966 化学はいくつの電子を原子が,あるいは元素が持っているかに基いています. 00:11:25.966 --> 00:11:27.599 化学はいくつの電子を原子が,あるいは元素が持っているかに基いています. 00:11:27.600 --> 00:11:29.466 そしてこれらの電子がどう配置しているか 00:11:29.466 --> 00:11:33.866 または,他の元素の電子配置がどうなっているか, 00:11:33.866 --> 00:11:35.999 同じ元素の異なる原子はどんなものかによって 00:11:36.000 --> 00:11:41.266 ある元素の原子が同じ元素の他の原子と 00:11:41.266 --> 00:11:43.332 またはある元素の原子とどう反応するかについて 00:11:43.333 --> 00:11:46.733 予測しはじめることができるようになります. 00:11:46.733 --> 00:11:49.666 他の元素の原子とどう反応するか,どう結合するか,引き合うのか, 00:11:49.666 --> 00:11:52.199 反発しあうのかが予測できるようになります. 00:11:52.200 --> 00:11:53.400 たとえば, 00:11:53.400 --> 00:11:56.300 これについては将来にもっと学ぶことになりますが, 00:11:56.300 --> 00:12:00.133 ある炭素から,他の原子が 00:12:00.133 --> 00:12:02.733 何らかの理由で 00:12:02.733 --> 00:12:05.533 電子をはぎとってしまうこともあります. 00:12:05.533 --> 00:12:10.333 そしてある元素の中性の原子は, 00:12:10.333 --> 00:12:13.699 他のものよりも電子をよりひきつける力(親和力)が大きいこともあります. 00:12:13.700 --> 00:12:15.200 すると,これらのどれかが, 00:12:15.200 --> 00:12:17.133 炭素から1つ電子を取ってしまうかもしれません. 00:12:17.133 --> 00:12:19.199 するとこの炭素は 00:12:19.200 --> 00:12:21.800 陽子の数よりも少ない電子を持つことになります. 00:12:21.800 --> 00:12:25.133 すると,5つの電子に6つの陽子になります. 00:12:25.133 --> 00:12:27.799 すると全体ではプラスの電荷になります. 00:12:27.800 --> 00:12:30.033 するとこの炭素12,私が描いた最初のバージョンでは, 00:12:30.033 --> 00:12:34.266 陽子6個,電子6個で電荷はキャンセルされて中性でした. 00:12:34.266 --> 00:12:36.532 もし1つ電子が失なわれたら,これらは5個になります. 00:12:36.533 --> 00:12:38.933 すると全体ではプラスの電荷になります. 00:12:38.933 --> 00:12:40.766 ここで私達はさらに,このことについて 00:12:40.766 --> 00:12:42.866 この化学のプレイリストを通して語っていきます. 00:12:42.866 --> 00:12:44.299 しかし,あなたはここでもう既に,世界について 00:12:44.300 --> 00:12:46.133 とてもクールなレベルの理解を持ったことを喜んで欲しいと思います. 00:12:46.133 --> 00:12:51.799 私達はもう「原子」という基本的な世界の構成要素について知っています. 00:12:51.800 --> 00:12:53.100 私達はもう「原子」という基本的な世界の構成要素について知っています. 00:12:53.100 --> 00:12:54.900 そしてさらに素敵なことには, 00:12:54.900 --> 00:12:56.733 この基本的な構成要素が, 00:12:56.733 --> 00:12:58.666 さらに基本的な構成要素でできていることです. 00:12:58.666 --> 00:13:00.866 これらのものは原子の性質を 00:13:00.866 --> 00:13:03.099 全て変更できる,または, 00:13:03.100 --> 00:13:06.033 1つの元素の原子から他の元素の原子を 00:13:06.033 --> 00:13:08.999 作ることができるのです.