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Format: Layer, Start, End, Style, Name, MarginL, MarginR, MarginV, Effect, Text
Dialogue: 0,0:00:01.40,0:00:08.23,Default,,0000,0000,0000,,「私たちはみな生命という贈物(ギフト)を授かっている。\N私たちが命を使って行うことは、お返しの贈物なのだ。」エド
Dialogue: 0,0:00:16.24,0:00:18.68,Default,,0000,0000,0000,,何かを理解しようとすると、いつもそうなのです…
Dialogue: 0,0:00:19.28,0:00:21.02,Default,,0000,0000,0000,,なぜこうなるのだろう？
Dialogue: 0,0:00:21.02,0:00:23.36,Default,,0000,0000,0000,,なぜ多様な生きものが失われていくのだろう？
Dialogue: 0,0:00:23.51,0:00:27.28,Default,,0000,0000,0000,,なぜまだ石油を掘り続け、
Dialogue: 0,0:00:27.80,0:00:29.89,Default,,0000,0000,0000,,それで大気を汚染し、
Dialogue: 0,0:00:29.89,0:00:31.51,Default,,0000,0000,0000,,海を汚すのだろう？　なぜ？
Dialogue: 0,0:00:31.51,0:00:33.28,Default,,0000,0000,0000,,いったいなぜ？
Dialogue: 0,0:00:33.94,0:00:37.96,Default,,0000,0000,0000,,なぜを３回も掘り下げると、必ずお金にたどり着きます。
Dialogue: 0,0:00:39.42,0:00:40.94,Default,,0000,0000,0000,,これから語るのは、
Dialogue: 0,0:00:40.94,0:00:43.86,Default,,0000,0000,0000,,すべての文化に内在する、自己の物語。
Dialogue: 0,0:00:43.86,0:00:46.08,Default,,0000,0000,0000,,「自分は何者か？」という問題への答。
Dialogue: 0,0:00:46.43,0:00:49.06,Default,,0000,0000,0000,,人間であるとはどういうことか？
Dialogue: 0,0:00:49.80,0:00:52.01,Default,,0000,0000,0000,,その物語では、自分は分断された一個人で、
Dialogue: 0,0:00:52.01,0:00:53.58,Default,,0000,0000,0000,,ばらばらに分断された他の存在の中にあって、
Dialogue: 0,0:00:53.58,0:00:56.68,Default,,0000,0000,0000,,この宇宙とも分断されています。
Dialogue: 0,0:00:57.18,0:01:00.04,Default,,0000,0000,0000,,あなたは私ではない、あの花も私とは違う、
Dialogue: 0,0:01:00.04,0:01:01.52,Default,,0000,0000,0000,,何か別のもの。
Dialogue: 0,0:01:01.80,0:01:04.60,Default,,0000,0000,0000,,実は、この自己の物語が
Dialogue: 0,0:01:04.60,0:01:07.08,Default,,0000,0000,0000,,世界を作り出しています。
Dialogue: 0,0:01:07.24,0:01:08.78,Default,,0000,0000,0000,,もし自分が、分断された個人で、
Dialogue: 0,0:01:08.78,0:01:10.48,Default,,0000,0000,0000,,周りにいるのも、ばらばらの他人と、
Dialogue: 0,0:01:10.48,0:01:11.86,Default,,0000,0000,0000,,他の生きものたちで、
Dialogue: 0,0:01:11.86,0:01:16.32,Default,,0000,0000,0000,,この宇宙も自分にはまったく無関心で、
Dialogue: 0,0:01:16.32,0:01:18.61,Default,,0000,0000,0000,,むしろ自分に敵対しているとすれば、
Dialogue: 0,0:01:18.61,0:01:22.09,Default,,0000,0000,0000,,必ず自分の意のままにしたくなるでしょう。
Dialogue: 0,0:01:22.56,0:01:26.10,Default,,0000,0000,0000,,他者を支配する権力を持ちたい、
Dialogue: 0,0:01:26.10,0:01:30.15,Default,,0000,0000,0000,,いつなんどき自分の命を奪うかも知れない自然の
Dialogue: 0,0:01:30.15,0:01:33.43,Default,,0000,0000,0000,,気紛れな力を、この手で制したいと思うでしょう。
Dialogue: 0,0:01:35.69,0:01:38.58,Default,,0000,0000,0000,,いま、この物語は時代遅れになりつつあり、
Dialogue: 0,0:01:38.58,0:01:41.08,Default,,0000,0000,0000,,もはや真実ではなくなってきています。
Dialogue: 0,0:01:41.48,0:01:44.01,Default,,0000,0000,0000,,もう私たちはこの物語に共感することができません。
Dialogue: 0,0:01:44.52,0:01:47.95,Default,,0000,0000,0000,,むしろ、その支配の方法が
Dialogue: 0,0:01:47.95,0:01:50.59,Default,,0000,0000,0000,,解決できない危機を生み出しつつあるのです。
Dialogue: 0,0:01:51.39,0:01:54.76,Default,,0000,0000,0000,,その危機が私たちの前に立ちふさがっていたものを除き、
Dialogue: 0,0:01:54.76,0:01:57.22,Default,,0000,0000,0000,,自己の新しい物語と、人々の新しい物語に向かって
Dialogue: 0,0:01:57.22,0:01:59.54,Default,,0000,0000,0000,,私たちは踏み出すことができます。
Dialogue: 0,0:02:00.52,0:02:07.86,Default,,0000,0000,0000,,「聖なる経済学」
Dialogue: 0,0:02:23.48,0:02:25.52,Default,,0000,0000,0000,,お金とは合意なのです。
Dialogue: 0,0:02:25.81,0:02:27.73,Default,,0000,0000,0000,,それ自身に価値はありません。
Dialogue: 0,0:02:28.58,0:02:32.37,Default,,0000,0000,0000,,価値があると人々が合意するから価値があるのです。
Dialogue: 0,0:02:32.67,0:02:35.14,Default,,0000,0000,0000,,お金が何をするかを経済学者は語ります。
Dialogue: 0,0:02:36.52,0:02:38.74,Default,,0000,0000,0000,,交換の仲立ちをするのだと。
Dialogue: 0,0:02:39.09,0:02:42.65,Default,,0000,0000,0000,,物を数えたり管理するのに使います。
Dialogue: 0,0:02:42.65,0:02:44.24,Default,,0000,0000,0000,,小切手という魔法の紙に
Dialogue: 0,0:02:44.24,0:02:47.47,Default,,0000,0000,0000,,数字を書き込むと
Dialogue: 0,0:02:47.47,0:02:51.54,Default,,0000,0000,0000,,ありとあらゆる豊富な商品が
Dialogue: 0,0:02:51.54,0:02:53.13,Default,,0000,0000,0000,,家に流れ込んできます。
Dialogue: 0,0:02:53.53,0:02:56.80,Default,,0000,0000,0000,,何千何万の人々を貧困に陥れることさえも、
Dialogue: 0,0:02:56.80,0:03:02.07,Default,,0000,0000,0000,,お金の魔術の頂点に立つ者なら可能です。
Dialogue: 0,0:03:03.64,0:03:06.32,Default,,0000,0000,0000,,欠乏は、目に見えるレベルで
Dialogue: 0,0:03:06.32,0:03:08.50,Default,,0000,0000,0000,,金銭システムに組み込まれています。
Dialogue: 0,0:03:08.66,0:03:10.64,Default,,0000,0000,0000,,それは、利子付きの借金として
Dialogue: 0,0:03:10.64,0:03:12.40,Default,,0000,0000,0000,,お金が作り出されるからです。
Dialogue: 0,0:03:12.57,0:03:15.11,Default,,0000,0000,0000,,銀行がお金を貸し出したり、
Dialogue: 0,0:03:15.11,0:03:17.50,Default,,0000,0000,0000,,国家の中央銀行がお金を作り出すたびに、
Dialogue: 0,0:03:17.50,0:03:21.48,Default,,0000,0000,0000,,同じ額の借金が発生し、
Dialogue: 0,0:03:21.48,0:03:23.97,Default,,0000,0000,0000,,借金には金利が課せられているので、
Dialogue: 0,0:03:23.97,0:03:26.16,Default,,0000,0000,0000,,必ず借金の方が作り出されるお金よりも多くなります。
Dialogue: 0,0:03:26.17,0:03:28.67,Default,,0000,0000,0000,,人々は決して足りることのないお金をめぐって
Dialogue: 0,0:03:28.67,0:03:30.61,Default,,0000,0000,0000,,互いを敵にした競争の中に落ちます。
Dialogue: 0,0:03:30.61,0:03:33.51,Default,,0000,0000,0000,,もう一つ、金銭システムに組み込まれたものが、成長です。
Dialogue: 0,0:03:33.76,0:03:35.76,Default,,0000,0000,0000,,あなたが銀行なら、お金を貸し出す相手に選ぶのは
Dialogue: 0,0:03:35.76,0:03:38.02,Default,,0000,0000,0000,,新しい商品やサービスを作り出しそうな人です。
Dialogue: 0,0:03:38.02,0:03:40.70,Default,,0000,0000,0000,,そうすれば利益を上げ、あなたに返済してくれます。
Dialogue: 0,0:03:40.70,0:03:42.32,Default,,0000,0000,0000,,商品やサービスを作り出さない人に、
Dialogue: 0,0:03:42.32,0:03:44.14,Default,,0000,0000,0000,,お金を貸し出すことはありません。
Dialogue: 0,0:03:44.14,0:03:47.12,Default,,0000,0000,0000,,つまりお金は、より多く作り出す人の所に行きます。
Dialogue: 0,0:03:47.72,0:03:49.65,Default,,0000,0000,0000,,しかし経済成長が基本的に意味するのは
Dialogue: 0,0:03:49.65,0:03:52.15,Default,,0000,0000,0000,,自然だった物を商品に作り替えるような何かを、
Dialogue: 0,0:03:52.15,0:03:55.22,Default,,0000,0000,0000,,あるいは贈り贈られる関係であったものを
Dialogue: 0,0:03:55.22,0:03:57.25,Default,,0000,0000,0000,,サービスに作り替えるような何かを、
Dialogue: 0,0:03:57.25,0:03:59.31,Default,,0000,0000,0000,,見つけなければならないということです。
Dialogue: 0,0:03:59.31,0:04:01.67,Default,,0000,0000,0000,,人々が以前は無料で得ていた物や
Dialogue: 0,0:04:01.67,0:04:04.22,Default,,0000,0000,0000,,お互いに助け合っていたことを
Dialogue: 0,0:04:04.22,0:04:08.13,Default,,0000,0000,0000,,人々から取り上げて、何らかの形で売りつけます。
Dialogue: 0,0:04:09.49,0:04:12.23,Default,,0000,0000,0000,,ものごとを商品に作り替えることで、
Dialogue: 0,0:04:12.23,0:04:14.57,Default,,0000,0000,0000,,私たちは自然から切り離され、
Dialogue: 0,0:04:14.57,0:04:16.97,Default,,0000,0000,0000,,コミュニティーから切り離されます。
Dialogue: 0,0:04:16.97,0:04:20.70,Default,,0000,0000,0000,,目に見える自然は、単なる物の集まりです。
Dialogue: 0,0:04:20.70,0:04:23.47,Default,,0000,0000,0000,,それが私たちを孤独にし、
Dialogue: 0,0:04:23.47,0:04:28.23,Default,,0000,0000,0000,,生きるために必要な基本的なことさえ満たされません。
Dialogue: 0,0:04:28.23,0:04:30.21,Default,,0000,0000,0000,,でもお金があれば、
Dialogue: 0,0:04:30.21,0:04:34.79,Default,,0000,0000,0000,,買うことによって飢えを満たせるかもしれません。
Dialogue: 0,0:04:34.79,0:04:38.92,Default,,0000,0000,0000,,物を買ったり、お金そのものを蓄えることによって。
Dialogue: 0,0:04:38.92,0:04:42.45,Default,,0000,0000,0000,,そうして、私たちは成長の限界に近づいています。
Dialogue: 0,0:04:42.45,0:04:46.07,Default,,0000,0000,0000,,地球はこれ以上の成長を支え続けることができません。
Dialogue: 0,0:04:46.38,0:04:50.47,Default,,0000,0000,0000,,これが、当面の危機が消え去る見込みのない理由です。
Dialogue: 0,0:04:53.68,0:04:57.62,Default,,0000,0000,0000,,「贈物(ギフト)」
Dialogue: 0,0:04:58.96,0:05:00.97,Default,,0000,0000,0000,,私が子供心に感じていたのは、
Dialogue: 0,0:05:00.97,0:05:03.20,Default,,0000,0000,0000,,何かが間違っているということでした。
Dialogue: 0,0:05:03.20,0:05:05.32,Default,,0000,0000,0000,,これはあるべき姿ではないという感覚を、
Dialogue: 0,0:05:05.32,0:05:07.45,Default,,0000,0000,0000,,たいていの子供たちが持っていると思います。
Dialogue: 0,0:05:07.45,0:05:10.46,Default,,0000,0000,0000,,たとえば、こんなに月曜日が嫌いなのは変だ、
Dialogue: 0,0:05:11.51,0:05:14.70,Default,,0000,0000,0000,,幸せなのは学校が無い日だなんておかしい。
Dialogue: 0,0:05:14.70,0:05:16.70,Default,,0000,0000,0000,,学校は好きな場所であるはずです。
Dialogue: 0,0:05:16.70,0:05:18.80,Default,,0000,0000,0000,,人生は愛しいものであるはずです。
Dialogue: 0,0:05:19.09,0:05:22.84,Default,,0000,0000,0000,,私たちを生かしてくれるもの、人生を善くしてくれるものは、
Dialogue: 0,0:05:22.84,0:05:26.34,Default,,0000,0000,0000,,私たちが働いて作ったものではありません。
Dialogue: 0,0:05:26.34,0:05:28.21,Default,,0000,0000,0000,,空気も、自分の命も、
Dialogue: 0,0:05:28.21,0:05:30.00,Default,,0000,0000,0000,,私たちが働いて作ったものではありません。
Dialogue: 0,0:05:30.00,0:05:31.57,Default,,0000,0000,0000,,自分が受胎したのも、
Dialogue: 0,0:05:31.57,0:05:33.22,Default,,0000,0000,0000,,呼吸ができるようになったのも、
Dialogue: 0,0:05:33.22,0:05:34.92,Default,,0000,0000,0000,,自分で働いた結果ではありません。
Dialogue: 0,0:05:34.92,0:05:36.74,Default,,0000,0000,0000,,地球が食べ物を与えてくれるのも、
Dialogue: 0,0:05:36.74,0:05:38.57,Default,,0000,0000,0000,,私たちが働いた結果ではありません。
Dialogue: 0,0:05:38.57,0:05:40.37,Default,,0000,0000,0000,,太陽も、私たちが働いた結果ではありません。
Dialogue: 0,0:05:40.37,0:05:43.70,Default,,0000,0000,0000,,だから、生まれ持った感謝の気持ちを
Dialogue: 0,0:05:43.70,0:05:46.26,Default,,0000,0000,0000,,私たちは内に秘めているのだと思います。
Dialogue: 0,0:05:46.26,0:05:48.25,Default,,0000,0000,0000,,みんな私たちの労働の結果ではないのを、
Dialogue: 0,0:05:48.25,0:05:49.79,Default,,0000,0000,0000,,ある意味わかっているから。
Dialogue: 0,0:05:49.79,0:05:52.46,Default,,0000,0000,0000,,人生が贈物(ギフト)であることを知っているから。
Dialogue: 0,0:05:52.46,0:05:54.83,Default,,0000,0000,0000,,贈物を頂いたと知ったときの、
Dialogue: 0,0:05:54.83,0:05:57.00,Default,,0000,0000,0000,,自然な反応は感謝なのです。
Dialogue: 0,0:05:57.00,0:05:58.88,Default,,0000,0000,0000,,何かをお返ししたいという欲求。
Dialogue: 0,0:05:59.56,0:06:04.35,Default,,0000,0000,0000,,贈与(ギフト)経済のあり方とはまったく異なり、
Dialogue: 0,0:06:04.35,0:06:06.18,Default,,0000,0000,0000,,現在の金銭経済では
Dialogue: 0,0:06:06.18,0:06:09.43,Default,,0000,0000,0000,,全員が世界中の全ての人との競争の中にいます。
Dialogue: 0,0:06:09.43,0:06:11.98,Default,,0000,0000,0000,,贈与社会では、自分の必要以上に持っているとき
Dialogue: 0,0:06:11.98,0:06:15.15,Default,,0000,0000,0000,,それを必要とする人に与えます。
Dialogue: 0,0:06:15.15,0:06:18.94,Default,,0000,0000,0000,,それが、社会的地位を得る方法であり、
Dialogue: 0,0:06:18.94,0:06:21.35,Default,,0000,0000,0000,,生活の安全を保証してくれる拠り所でもあります。
Dialogue: 0,0:06:21.35,0:06:23.32,Default,,0000,0000,0000,,この大きな感謝を育てておけば
Dialogue: 0,0:06:23.32,0:06:25.93,Default,,0000,0000,0000,,人々はあなたを気づかい、世話するようになります。
Dialogue: 0,0:06:25.93,0:06:27.43,Default,,0000,0000,0000,,贈物(ギフト)がなければ、
Dialogue: 0,0:06:27.43,0:06:28.98,Default,,0000,0000,0000,,コミュニティも存在しません。
Dialogue: 0,0:06:28.98,0:06:32.29,Default,,0000,0000,0000,,社会がますます金銭化されるにつれて
Dialogue: 0,0:06:32.29,0:06:34.84,Default,,0000,0000,0000,,コミュニティが消えていくのが分かります。
Dialogue: 0,0:06:34.84,0:06:36.77,Default,,0000,0000,0000,,人々はそれが消えたのを惜しみますが、
Dialogue: 0,0:06:36.77,0:06:38.70,Default,,0000,0000,0000,,コミュニティーは金銭化された生活の
Dialogue: 0,0:06:38.70,0:06:40.63,Default,,0000,0000,0000,,「付属品」とはなりません。
Dialogue: 0,0:06:40.63,0:06:43.20,Default,,0000,0000,0000,,本当はお互いを必要としているのです。
Dialogue: 0,0:06:43.20,0:06:47.72,Default,,0000,0000,0000,,贈物(ギフト)を捧げたいと望んでいて、
Dialogue: 0,0:06:47.72,0:06:51.02,Default,,0000,0000,0000,,お金に捕らわれていなければ、そうするでしょう。
Dialogue: 0,0:06:51.02,0:06:53.14,Default,,0000,0000,0000,,しかしお金が壁になっています。
Dialogue: 0,0:06:53.14,0:06:55.94,Default,,0000,0000,0000,,そうしたいのは山々だが、
Dialogue: 0,0:06:55.94,0:06:57.47,Default,,0000,0000,0000,,お金が足りるだろうか？
Dialogue: 0,0:06:57.47,0:07:00.02,Default,,0000,0000,0000,,現実的だろうかと考えます。
Dialogue: 0,0:07:00.02,0:07:01.74,Default,,0000,0000,0000,,お金がブレーキを掛けます。
Dialogue: 0,0:07:01.74,0:07:06.46,Default,,0000,0000,0000,,心の底から美しいことをしてあげたいのに。
Dialogue: 0,0:07:06.46,0:07:09.43,Default,,0000,0000,0000,,ホームレスの人々のために菜園を作ったり
Dialogue: 0,0:07:09.43,0:07:12.61,Default,,0000,0000,0000,,お世話をして自然と繋がり直す手助けをするとか？
Dialogue: 0,0:07:12.61,0:07:15.27,Default,,0000,0000,0000,,有毒廃棄物処分地を浄化したり？
Dialogue: 0,0:07:15.27,0:07:16.33,Default,,0000,0000,0000,,何ができるでしょうか？
Dialogue: 0,0:07:16.33,0:07:17.96,Default,,0000,0000,0000,,どんな美しいことをしてあげられるでしょうか？
Dialogue: 0,0:07:17.96,0:07:20.21,Default,,0000,0000,0000,,ではなぜ、それが現実的ではないのでしょうか？
Dialogue: 0,0:07:20.21,0:07:22.83,Default,,0000,0000,0000,,そのためのお金がないのはなぜでしょうか？
Dialogue: 0,0:07:24.01,0:07:29.10,Default,,0000,0000,0000,,「変革」
Dialogue: 0,0:07:30.64,0:07:34.39,Default,,0000,0000,0000,,ギフトの原理を実現した社会は
Dialogue: 0,0:07:34.39,0:07:37.88,Default,,0000,0000,0000,,真実に、ひたすら根ざした経済。
Dialogue: 0,0:07:38.14,0:07:41.32,Default,,0000,0000,0000,,私たちが直面する仕事は
Dialogue: 0,0:07:41.32,0:07:44.85,Default,,0000,0000,0000,,お金を、ギフトの本当の姿に合わせることです。
Dialogue: 0,0:07:44.85,0:07:48.10,Default,,0000,0000,0000,,お金を作り出し、お金を循環させる
Dialogue: 0,0:07:48.10,0:07:50.95,Default,,0000,0000,0000,,全く違う仕組みが必要になります。
Dialogue: 0,0:07:50.95,0:07:54.35,Default,,0000,0000,0000,,たとえばマイナスの利息を採り入れます。
Dialogue: 0,0:07:54.35,0:07:56.96,Default,,0000,0000,0000,,これが高利貸しとは反対の効果を生みます。
Dialogue: 0,0:07:56.96,0:07:59.19,Default,,0000,0000,0000,,また、コストを内部化します。
Dialogue: 0,0:07:59.19,0:08:01.17,Default,,0000,0000,0000,,そうすれば環境を汚染することはできず
Dialogue: 0,0:08:01.17,0:08:04.30,Default,,0000,0000,0000,,未来の世代にコストを払わせることもできなくなります。
Dialogue: 0,0:08:04.30,0:08:06.01,Default,,0000,0000,0000,,また、社会的配当を採り入れ、
Dialogue: 0,0:08:06.01,0:08:10.35,Default,,0000,0000,0000,,共有財（コモンズ）であるべきものから得た富を分け合います。
Dialogue: 0,0:08:10.35,0:08:13.38,Default,,0000,0000,0000,,土地、地下水、文化遺産から得た富です。
Dialogue: 0,0:08:13.56,0:08:17.85,Default,,0000,0000,0000,,また、経済の機能を地域に取り戻します。
Dialogue: 0,0:08:18.38,0:08:22.48,Default,,0000,0000,0000,,また、あらゆる形の個人どうしの金融を採り入れ、
Dialogue: 0,0:08:22.48,0:08:24.93,Default,,0000,0000,0000,,個人の間でお金が回り出します。
Dialogue: 0,0:08:25.17,0:08:27.70,Default,,0000,0000,0000,,現在のお金のシステムから離れるときに
Dialogue: 0,0:08:27.70,0:08:29.64,Default,,0000,0000,0000,,何が起こるのでしょうか？
Dialogue: 0,0:08:29.88,0:08:31.41,Default,,0000,0000,0000,,現在のお金のシステムは
Dialogue: 0,0:08:31.41,0:08:33.70,Default,,0000,0000,0000,,ますます機能不全になります。
Dialogue: 0,0:08:33.70,0:08:35.26,Default,,0000,0000,0000,,成長を維持するために、
Dialogue: 0,0:08:35.26,0:08:37.22,Default,,0000,0000,0000,,ますますコストがかかります。
Dialogue: 0,0:08:37.22,0:08:38.78,Default,,0000,0000,0000,,システムの維持に必要な速さで
Dialogue: 0,0:08:38.78,0:08:40.55,Default,,0000,0000,0000,,経済成長を続けることは
Dialogue: 0,0:08:40.55,0:08:42.94,Default,,0000,0000,0000,,どんなに努力しても不可能になります。
Dialogue: 0,0:08:43.49,0:08:45.71,Default,,0000,0000,0000,,経済成長はさらに貧困を作り出すだけです。
Dialogue: 0,0:08:45.93,0:08:48.38,Default,,0000,0000,0000,,人々はもう耐えられないのです。
Dialogue: 0,0:08:49.28,0:08:51.45,Default,,0000,0000,0000,,この人為的に引き起こした競争の
Dialogue: 0,0:08:51.45,0:08:54.09,Default,,0000,0000,0000,,頂点にいる人たち、勝者たちでさえ、
Dialogue: 0,0:08:54.09,0:08:55.60,Default,,0000,0000,0000,,幸せではないのです。
Dialogue: 0,0:08:55.60,0:08:58.31,Default,,0000,0000,0000,,このシステムは彼らのためにもなっていません。
Dialogue: 0,0:08:58.56,0:09:02.63,Default,,0000,0000,0000,,これから何度も危機が訪れるのを目にするでしょう。
Dialogue: 0,0:09:02.63,0:09:05.31,Default,,0000,0000,0000,,度重なるごとに深刻さが増していくでしょう。
Dialogue: 0,0:09:05.31,0:09:07.32,Default,,0000,0000,0000,,危機が起こるたびに
Dialogue: 0,0:09:07.32,0:09:09.41,Default,,0000,0000,0000,,私たちは集団的な選択を迫られます。
Dialogue: 0,0:09:09.41,0:09:14.19,Default,,0000,0000,0000,,このゲームを放棄して人々の中に加わるのか？
Dialogue: 0,0:09:14.19,0:09:16.86,Default,,0000,0000,0000,,それとも、もっと強くしがみつくか？
Dialogue: 0,0:09:16.86,0:09:21.100,Default,,0000,0000,0000,,どの時点でこの目覚めが起きるかを
Dialogue: 0,0:09:21.100,0:09:25.00,Default,,0000,0000,0000,,決めるのは、じつは私たちなのです。
Dialogue: 0,0:09:26.32,0:09:30.89,Default,,0000,0000,0000,,「大人になる」
Dialogue: 0,0:09:31.46,0:09:33.42,Default,,0000,0000,0000,,これはみんな大きな間違いだったのでしょうか？
Dialogue: 0,0:09:33.42,0:09:35.33,Default,,0000,0000,0000,,これはもっともな疑問で、
Dialogue: 0,0:09:35.33,0:09:38.01,Default,,0000,0000,0000,,何度か間違いを犯したことは確かなようです。
Dialogue: 0,0:09:38.01,0:09:40.58,Default,,0000,0000,0000,,かつて地球上で起きた恐ろしい出来事が、
Dialogue: 0,0:09:40.58,0:09:42.07,Default,,0000,0000,0000,,世界を見回せば
Dialogue: 0,0:09:42.07,0:09:43.93,Default,,0000,0000,0000,,いまも続いているのが分かります。
Dialogue: 0,0:09:44.11,0:09:46.69,Default,,0000,0000,0000,,こう考える人もいます。私はこんなのは嫌だ、
Dialogue: 0,0:09:46.69,0:09:49.52,Default,,0000,0000,0000,,文明は巨大な間違いだったのだと。
Dialogue: 0,0:09:50.20,0:09:52.39,Default,,0000,0000,0000,,私は、この長い分断の旅が
Dialogue: 0,0:09:52.39,0:09:54.53,Default,,0000,0000,0000,,けっして間違いではなく、
Dialogue: 0,0:09:54.53,0:09:56.21,Default,,0000,0000,0000,,もっと大きな過程の
Dialogue: 0,0:09:56.21,0:09:58.24,Default,,0000,0000,0000,,一部だと見るようになりました。
Dialogue: 0,0:09:58.24,0:10:00.14,Default,,0000,0000,0000,,それは1960年代の環境運動とともに
Dialogue: 0,0:10:00.14,0:10:02.08,Default,,0000,0000,0000,,始まったように思います。
Dialogue: 0,0:10:02.08,0:10:05.84,Default,,0000,0000,0000,,それは集団意識への最初の目覚めでした。
Dialogue: 0,0:10:05.84,0:10:07.98,Default,,0000,0000,0000,,宇宙飛行士が宇宙に出て、
Dialogue: 0,0:10:07.98,0:10:11.21,Default,,0000,0000,0000,,分断の極みを体験しました。
Dialogue: 0,0:10:11.74,0:10:14.18,Default,,0000,0000,0000,,電送された写真は、
Dialogue: 0,0:10:14.18,0:10:17.46,Default,,0000,0000,0000,,今でも私たちに愛の心を呼び起こします。
Dialogue: 0,0:10:18.08,0:10:20.19,Default,,0000,0000,0000,,私たちは地球に恋してしまったのです。
Dialogue: 0,0:10:20.19,0:10:22.91,Default,,0000,0000,0000,,人類が大人へと成熟していく過程の一部なのです。
Dialogue: 0,0:10:23.14,0:10:27.76,Default,,0000,0000,0000,,もうひとつ、これは成人になる通過儀礼で、
Dialogue: 0,0:10:28.11,0:10:31.14,Default,,0000,0000,0000,,古い世界は解体し、
Dialogue: 0,0:10:31.14,0:10:35.24,Default,,0000,0000,0000,,新しい世界が生まれるのです。
Dialogue: 0,0:10:36.22,0:10:38.22,Default,,0000,0000,0000,,子供は遊びますね。
Dialogue: 0,0:10:38.22,0:10:41.66,Default,,0000,0000,0000,,子供は遊びを通して贈物(ギフト)の感覚を養いますが、
Dialogue: 0,0:10:41.66,0:10:45.37,Default,,0000,0000,0000,,まだそれを本当の目的に使うことはありません。
Dialogue: 0,0:10:45.37,0:10:46.99,Default,,0000,0000,0000,,これが、今の人類がしていることなのです。
Dialogue: 0,0:10:46.99,0:10:48.87,Default,,0000,0000,0000,,これまでやりたい放題やってきました。
Dialogue: 0,0:10:48.87,0:10:53.18,Default,,0000,0000,0000,,技術と文化という贈物(ギフト)で遊び、
Dialogue: 0,0:10:53.18,0:10:55.87,Default,,0000,0000,0000,,このギフトを発達させてきました。
Dialogue: 0,0:10:55.87,0:10:58.89,Default,,0000,0000,0000,,私たちは今、大人になる時期を迎え、
Dialogue: 0,0:10:58.89,0:11:01.89,Default,,0000,0000,0000,,それを本当の目的に使うときが来たのです。
Dialogue: 0,0:11:01.89,0:11:03.72,Default,,0000,0000,0000,,最初は、これまでに作った傷を
Dialogue: 0,0:11:03.72,0:11:05.79,Default,,0000,0000,0000,,癒すのだと思います。
Dialogue: 0,0:11:05.79,0:11:08.84,Default,,0000,0000,0000,,癒さなければならないものがたくさんあります。
Dialogue: 0,0:11:09.24,0:11:11.52,Default,,0000,0000,0000,,ほとんど不可能でさえあります。
Dialogue: 0,0:11:12.64,0:11:15.24,Default,,0000,0000,0000,,私たちは、地球上に奇跡を起こすという
Dialogue: 0,0:11:15.24,0:11:19.06,Default,,0000,0000,0000,,大事業の中にいると言えるでしょう。
Dialogue: 0,0:11:21.24,0:11:22.76,Default,,0000,0000,0000,,つまりこれは、
Dialogue: 0,0:11:22.76,0:11:25.63,Default,,0000,0000,0000,,現実の古い理解からは不可能だが、
Dialogue: 0,0:11:25.63,0:11:28.41,Default,,0000,0000,0000,,新しい理解では可能になるような
Dialogue: 0,0:11:28.41,0:11:29.76,Default,,0000,0000,0000,,ものなのです。
Dialogue: 0,0:11:30.02,0:11:31.76,Default,,0000,0000,0000,,実は、それこそが必然なのです。
Dialogue: 0,0:11:31.76,0:11:34.80,Default,,0000,0000,0000,,それ以下のものは、試みる価値もないのです。
Dialogue: 0,0:12:05.49,0:12:07.58,Default,,0000,0000,0000,,字幕翻訳：酒井泰幸