WEBVTT 00:00:00.157 --> 00:00:06.678 *日本語訳:Junebloke*    フェアウィンズ・アソシエーツのアーニー・ガンダーセンです。5月6日金曜日です。 00:00:06.678 --> 00:00:13.239 いくつかお話したいことがございます。すべて福島原発事故の放射性物質放出関連です。 00:00:13.239 --> 00:00:16.170 1.放射能空気中拡散 00:00:16.320 --> 00:00:20.492 2.3号機爆発の原因解説の続き 00:00:20.546 --> 00:00:25.042 3.汚染水漏れ 00:00:25.042 --> 00:00:29.471 1.放射能空気中拡散 00:00:29.471 --> 00:00:48.905 テレビなどを見てご存じのように、風向きが放射能放出時に主に海上に向かい、陸上を縦断しなくて日本人は幸運だった。 00:00:48.905 --> 00:00:54.121 ちょうど昨日、Dr.サジ(SAJI)よりEメールを受け取りました。 00:00:54.121 --> 00:01:04.197 Dr.サジは、元日本原子力保安院委員です。 00:01:04.197 --> 00:01:07.129 彼は日本で高名な学者です。 00:01:07.129 --> 00:01:14.745 私が、注目すべき彼が述べたことは、2つあります。 00:01:14.745 --> 00:01:26.019 "我々は、原発事故全体が進行中の間に、幸運にも有利な気象条件だった。” 00:01:26.019 --> 00:01:34.110 最初に事故が起こった時から、言われていたことです。 00:01:34.110 --> 00:01:42.655 "我々は、たとえ3号機の最も深刻な水素爆発による放射能漏れでも、大規模な土壌汚染でも、大変幸運だった。” 00:01:42.655 --> 00:01:59.652 ”これは結果として、風向きが放射能放出時に海上に向かっていて、結果、福島第一から遠く離れた広い海上へ向けての汚染だった。” 00:01:59.652 --> 00:02:06.526 これは、元原子力保安院委員からの非常に重要な発言です。 00:02:06.526 --> 00:02:17.160 5、6週間後に私は気がつきましたが、なぜ、これが重要かと言えば、いくつか理由があります。 00:02:17.160 --> 00:02:23.523 (1)日本は海上への放射能拡散が主で、内陸方向ではなかった。 00:02:23.523 --> 00:02:33.286 チェルノブイリの放射能拡散は内陸だったのと比べると、日本は海上への放射能拡散が主だったため、 00:02:33.286 --> 00:02:45.228 内陸部の南から北への主要道路が使用でき、北から南への移動時の被害が少なかった。内陸部に住むことが出来る。 00:02:45.228 --> 00:02:53.018 確かに、風が海上に吹いていた日本は大変幸運だったと言える。 00:02:53.049 --> 00:03:01.975 これに関連し、この問題が回り回って世界中の原子力産業に影響します。 00:03:01.975 --> 00:03:10.659 福島原発事故をみると、福島のこの精神力は尊重すべきことです。 00:03:10.659 --> 00:03:15.349 問題は、海への放射能拡散です。 00:03:15.349 --> 00:03:26.124 (2) 他の問題は、Dr.ウィングと1週間半前に議論しましたが、ガン発病の危険性は既に世界中に広がっています。 00:03:26.124 --> 00:03:33.182 誰のガンがフクシマ放射性粒子の影響で、誰のがそうでないかを判断するのは難しいでしょう。 00:03:33.182 --> 00:03:36.573 世界への粒子拡散により、ガンの発病率が減るわけでなく、 00:03:36.573 --> 00:03:42.842 日本の原発周辺地域に住む人達のガンの急激な発生率が減ったに過ぎない。 00:03:42.842 --> 00:03:51.015 (3) Dr.サジがおっしゃったことは重要です。 00:03:51.015 --> 00:04:03.601 “3号機の爆発で、海側に向かい放射性粒子が遠方の広範な洋上まで汚染した。” 00:04:03.601 --> 00:04:09.266 2.3号機爆発原因と状態 00:04:09.266 --> 00:04:20.830 私は、この3号機の解説の後で、沢山のEメールを頂きました。 00:04:20.830 --> 00:04:30.537 総ての人達が水素爆発があった事を認めています。”間違い無く水素爆発があり、大きな水素爆発だった。” 00:04:30.537 --> 00:04:35.830 ”detonation(爆鳴)でありdeflagration(爆熱)ではないのでは?”と。 00:04:35.830 --> 00:04:46.511 興味深いのは、爆発以降に放射性同位体の小破片が見つかっていること、大きな議論の対象です。 00:04:46.511 --> 00:05:04.019 (1)画像フレーム解析をしますと、爆発の炎は、原子炉建屋の南側で起こっている。 00:05:04.019 --> 00:05:17.440 爆発の位置は間違いなく核燃料保管プールの場所なのです。 00:05:17.440 --> 00:05:23.790 プールの外側が損傷しているのは、既にみなさんが映像でご覧のとおりです。 00:05:23.790 --> 00:05:31.511 画像が示すのは、外壁を突き破り爆発し、プール側内壁は、外壁より強化されていた。 00:05:31.511 --> 00:05:33.508 そのため、上昇方向に爆発した。 00:05:33.508 --> 00:05:44.282 (煙が上がった)フレーム分割写真をご覧いただければ、爆発位置が核燃料保管プールだとわかります。 00:05:44.282 --> 00:06:01.361 水素爆発では、原子炉内の核燃料を外へ爆発させることは出来ません。 00:06:01.361 --> 00:06:06.433 原子炉は残り、水素は空気中にあったからです。 00:06:06.433 --> 00:06:14.608 つまり、水素爆発が上に向かい、上部のプール保管核燃料を爆発上昇させた。 00:06:14.608 --> 00:06:33.421 (2)私の見解の爆発原因には、異論もあり化学反応の多くの議論を致しました。 00:06:33.421 --> 00:06:41.032 ウラン、プルトニウム、ジルコニウムが核燃料保管プールにあり、水素爆発がそれを爆発上昇させた。 00:06:41.032 --> 00:06:45.165 これは可能性であり、我々は、この証明の為のデーターがもっと必要です。 00:06:45.165 --> 00:07:15.035 (3)前回私がお話した“即発臨界”についてですが、これにはいくつか深刻な違いがあります。 00:07:15.035 --> 00:07:21.527 ウランが核分裂したら、放射性物質と被曝物質を作ります。 00:07:21.527 --> 00:07:32.069 2.5個の中性子、平均2か3個の中性子、ほとんどの中性子は即発中性子です。 00:07:32.069 --> 00:07:39.035 そのうちいくつかは遅発中性子です。 00:07:39.035 --> 00:07:53.757 通常、原子炉で臨界し発生するのは、遅発中性子です。3号機で発生したのは、即発中性子でしょう。 00:07:53.757 --> 00:08:01.791 専門家のうち、原子炉下部での核爆発を指摘する方もおります。 00:08:01.791 --> 00:08:13.169 ウランが溶解しプルトニウムに変化した。完全に核燃料が溶解して掻き出て起こった。 00:08:13.169 --> 00:08:16.280 私はまだこの事の確証が得られていないと思います。 00:08:16.280 --> 00:08:35.088 私の予想では、即発臨界、でも核爆発でなく急速に爆発し、水にゆっくりと落ち即発の臨界を起こした。 00:08:35.088 --> 00:08:38.943 この現象をこう呼びます、“moderated 緩和”と。 00:08:38.943 --> 00:08:46.466 即発緩和臨界は、例示した爆発(水素爆発)などよりもっと大きな現象を起こした。 00:08:46.466 --> 00:08:48.742 即発緩和臨界の2つの事例が歴史上あります。 00:08:48.742 --> 00:08:58.169 最初はアイダホのSL-1原子炉です。 00:08:58.169 --> 00:09:07.081 オペレーターが操作中に、いつの機械が爆発し、その後作業員が密閉した。 00:09:07.081 --> 00:09:16.838 これが史上初めて起きたことであり、福島3号機でもまた同じ爆発があったのだと思います。 00:09:16.838 --> 00:09:28.680 もう一度述べますが、一部専門家の言う“核爆発”でないと、私は真剣にその訂正をいたします。 00:09:28.680 --> 00:09:33.185 ただ、核燃料保管プールの破壊的現象は、似通った問題なのです。 00:09:33.185 --> 00:09:39.640 3号機の原子炉と格納容器は、裂けている可能性があると思われます。 00:09:39.640 --> 00:09:43.123 多くの専門家は、可能性に過ぎないと言います。 00:09:43.123 --> 00:09:44.748 私はそう思いません。 00:09:44.748 --> 00:09:55.196 なぜなら、福島3号機事故の現在のすべてのデーターは、原子炉内温度と圧力は、いまだこの現象を表す数値です。 00:09:55.196 --> 00:10:04.532 破壊的現象があったためではありませんが、私がこの計算をしたところ、圧力容器の値が可能性を示しています。 00:10:04.532 --> 00:10:08.897 3.汚染水漏れ 00:10:08.897 --> 00:10:14.284 (1)原子炉からの汚染水漏れについてですが、昨日の事ですが、 00:10:14.284 --> 00:10:25.292 1・2・3号機から大分離れた5・6号機、これらはまだポンプによる汚染水の1階からくみ出しをしていますが、 00:10:25.292 --> 00:10:30.352 この周辺の地上水が汚染されているのが示しています。 00:10:30.352 --> 00:10:37.365 つまり、格納容器のひとつが破損し水漏れしているのです。 00:10:37.365 --> 00:10:49.764 2号機の格納容器の破損は、周知のことですが、汚染水の移送も知っています。 00:10:49.764 --> 00:10:52.786 すべての漏れが直るとは思いません。 00:10:52.786 --> 00:11:01.513 漏れて海に流れていますが、漏れているすべての破損個所を直せるとの確信は持てません。 00:11:01.513 --> 00:11:04.207 汚染水はゆっくりと地下に漏れている。 00:11:04.207 --> 00:11:09.270 汚染は長期間掛かって来る。 00:11:09.270 --> 00:11:17.442 また、汚染水は地下を移動する。地下水ですので、海に流れていく必要がない。北にも移動するでしょう。 00:11:17.442 --> 00:11:25.941 フクシマの地上水の汚染は、原発史上もっとも悪い事になるでしょう。 00:11:25.941 --> 00:11:34.762 (2)福島県の1つの町が、放射能の値を強く訴える報告をしました。 00:11:34.762 --> 00:11:40.987 どの様にしたかはわかりませんが、これはとても不安な問題です。 00:11:40.987 --> 00:11:49.950 放射能は地下水から来たのか、降雨からか、しかし大変憂慮すべき事です。 00:11:49.950 --> 00:12:08.155 建屋からフクシマ周辺に溢れた多くの放射性物質は、いつどこから来たのか追跡し、そのコンクリート格納容器は修理すべきです。 00:12:08.155 --> 00:12:12.473 この事は、大変憂慮して追跡すべき事項です。 00:12:12.473 --> 00:12:25.755 (3)グリーンピース船レインボー・ウォリアーが、福島第一原発から20マイルの海水サンプリング調査を日本政府に申請しました。 00:12:25.755 --> 00:12:32.582 日本の領海域です。政府は、レインボー・ウォリアーが入ることを許可しませんでした。 00:12:32.582 --> 00:12:38.758 東電の環境データーの欠落を補う為です。 00:12:38.758 --> 00:12:45.910 非常に嘆かわしい事です。グリーンピースは、自身の船で独立したデーター収集をし始める事が出来たのです。 00:12:45.910 --> 00:12:59.981 EPA(米国・環境保護省)は、福島原発放射能の空気観測を止め、魚のモニタリング調査をしないと決めました。 00:12:59.981 --> 00:13:13.403 私たち市民が出来ることは、報道、議会において、EPAが引き続き調査するよう要求することです。 00:13:14.540 --> 00:13:17.806 どうもありがとうございました。また、皆様に報告したく思います。 00:13:17.806 --> 99:59:59.999 *日本語訳: Junebloke *