WEBVTT 00:00:00.570 --> 00:00:03.580 ここ最近、正確に言うとここ数年、 00:00:03.580 --> 00:00:05.940 インテリジェント・デザインがよく話題になっている。 00:00:05.940 --> 00:00:10.970 これは進化と比較して話されることもある。 00:00:10.970 --> 00:00:14.580 けど、この動画の目標は、その議論をすることじゃない。 00:00:14.580 --> 00:00:17.950 そういう議論もするんだけど、 00:00:17.950 --> 00:00:21.505 そこが目標じゃなくて、 00:00:21.505 --> 00:00:25.710 この二つの概念をすりあわせことが目標なんだ。 00:00:25.710 --> 00:00:28.110 インテリジェント・デザインの背景にあるのは、 00:00:28.110 --> 00:00:31.250 私たちが生きているこの世界が 00:00:31.250 --> 00:00:35.560 偶然産み出されたとは信じられないほどすごいから、 00:00:35.560 --> 00:00:39.390 何かその原因が存在するんじゃないか、という考えだ。 00:00:39.390 --> 00:00:42.130 人間の目とかはその例としてよく使われる。 00:00:42.130 --> 00:00:45.630 目は本当におそれ多い装置なんだよ。 00:00:45.630 --> 00:00:47.200 器官と言ってもいいし、機械と言ってもいいと思う。 00:00:47.200 --> 00:00:48.820 まあ、なんて呼んでもいいけど、 00:00:48.820 --> 00:00:49.680 目にはすごい働きがあるんだ。 00:00:49.680 --> 00:00:51.900 例えば、色んな距離に焦点を合わせられる。 00:00:51.900 --> 00:00:55.740 光が正確に焦点を通るようにする。 00:00:55.740 --> 00:00:59.420 そして、人間には網膜の神経と目が2個あるから、 00:00:59.420 --> 00:01:01.260 立体的にものを見ることもできる。 00:01:01.260 --> 00:01:03.850 ものの色もわかるし、 00:01:03.850 --> 00:01:06.500 明暗にも応じて調整する。 ほらね? 人間の目って本当におそれ多いでしょう。 00:01:06.500 --> 00:01:09.020 こんなことを知ったら、気になってくるよね。 00:01:09.020 --> 00:01:10.460 偶然の影響がある中、目がどうやって作られたのかってことが。 00:01:10.460 --> 00:01:13.510 別に目が進化していく過程をなぞりたいわけじゃないんだ。 00:01:13.510 --> 00:01:17.050 そうじゃなくて、ちょっとここに書くね。 進化っていうのは、 00:01:17.050 --> 00:01:19.140 そして、自然淘汰(しぜんとうた)というのは、 話は変わるけど、自然淘汰って言葉の方が好きなんだ。 00:01:19.140 --> 00:01:20.680 自然淘汰って言葉は、 00:01:20.680 --> 00:01:22.920 能動的な過程についての言葉じゃないからね。 00:01:22.920 --> 00:01:26.710 自然淘汰は本当に、本当に長い時間をかけて行われてきた。 00:01:26.710 --> 00:01:31.370 色んな種類に発達した目とかが 00:01:31.370 --> 00:01:32.460 その証拠だ。 00:01:32.460 --> 00:01:36.940 実際、色んな証拠が人間の目は 00:01:36.940 --> 00:01:42.970 完璧じゃないってこと、 そして目には差異(違い)があるってことを示している。 00:01:42.970 --> 00:01:45.230 どういうことかというと、人間には 00:01:45.230 --> 00:01:45.900 近視とか遠視があるよね。 00:01:45.900 --> 00:01:48.620 乱視もある。これは長い時間をかけて悪くなっていくね。 00:01:48.620 --> 00:01:51.750 白内障もある。 00:01:51.750 --> 00:01:53.480 このように、色んな形で人間の目は悪くなる。 00:01:53.480 --> 00:01:56.070 僕は生物学のすばらしさを信じているけど、 00:01:56.070 --> 00:02:00.850 これは誰かの考え方への反論として言ってるんじゃなくて、 00:02:00.850 --> 00:02:04.320 ただ差異があるってのを示してるだけなんだ。 00:02:04.320 --> 00:02:07.490 人間以外に目を向けると、 00:02:07.490 --> 00:02:09.139 本当に色んな目があることがわかる。 00:02:09.139 --> 00:02:13.570 深海魚の目は光を感知するだけだから、 00:02:13.570 --> 00:02:16.410 周りにライトがあるのか、それとも何か温かいものがあるのかを 00:02:16.410 --> 00:02:18.780 かろうじて区別できるくらいで、 00:02:18.780 --> 00:02:20.760 それ以上のことは何もできない。 00:02:20.760 --> 00:02:21.950 虫にも似たようなのはいるね。 00:02:21.950 --> 00:02:23.850 そして極端なものには、人間なんかよりも優れている動物もいる。 00:02:23.850 --> 00:02:26.930 例えば、なんらかの鳥とかのように 00:02:26.930 --> 00:02:29.650 暗いところでも目がきく夜行性の動物とかだ。 00:02:29.650 --> 00:02:34.330 夜行性ってわかるよね。実際、なんらかの動物、 00:02:34.330 --> 00:02:37.080 例えば、猫の目の中には光を反射する物質があって、 00:02:37.080 --> 00:02:39.570 夜の方が目が効くんだ。 00:02:39.570 --> 00:02:41.710 だから、この点で猫は人間より優れているね。 00:02:41.710 --> 00:02:43.090 昼間の人間と同じくらい目がきくんだから。 00:02:43.090 --> 00:02:47.070 人間が最適な距離から見たときよりの視界よりも、 00:02:47.070 --> 00:02:49.750 もっとはっきりとした視界をもっている鳥もいる。 00:02:49.750 --> 00:02:51.490 だから、完璧な目なんてないのさ。 00:02:51.490 --> 00:02:53.750 じゃあ、少し理論的な話をしてみようか。 00:02:53.750 --> 00:02:55.800 動画を見てくれてる人は知ってるだろうけど、 00:02:55.800 --> 00:02:58.380 私は理論的な議論から離れてしまいがちだからね。 00:02:58.380 --> 00:03:01.640 もしかしたら、完全に哲学的な動画を 作ることになってしまうかもしれないけど、 00:03:01.640 --> 00:03:05.520 誰かの感情を傷つけるつもりは、 00:03:05.520 --> 00:03:07.330 全く、本当に全くないんだ。 00:03:07.330 --> 00:03:10.100 だから、そうならないように気をつけるよ。 00:03:10.100 --> 00:03:13.440 私が言いたいのは、 00:03:13.440 --> 00:03:16.310 ほら、例えば君が神を信じてるとしても、 00:03:16.310 --> 00:03:23.030 私はここでは、その神がいるかいないかの 議論での味方はしない。 00:03:23.030 --> 00:03:26.640 もしかしたら、そういう全能なる存在を 冒涜するようなことを少し言うかもしれない。 00:03:26.640 --> 00:03:30.850 私たち個人個人で目は異なっていて 00:03:30.850 --> 00:03:32.100 どれくらい見えるかは一人ひとり違うとかそんなことを言って。 00:03:32.100 --> 00:03:37.430 私は信仰と実際の科学のことを常に意識してる。 00:03:37.430 --> 00:03:38.530 もしくは、実際のものごと信仰について。 00:03:38.530 --> 00:03:41.480 つまり、謙虚な姿勢で生活したほうがいいっていうことだ。 00:03:41.480 --> 00:03:44.950 そうすることで、人間も完璧じゃないっていう気づきがあるしね。 00:03:44.950 --> 00:03:51.050 完璧で全能なる存在が生み出したという可能性も 00:03:51.050 --> 00:03:54.220 考える姿勢が一番だと思う。 00:03:54.220 --> 00:03:57.330 こう言ったら、この考えが神に対する 冒涜ととられるかもしれないけど。 00:03:57.330 --> 00:03:58.960 他の例を考えてみよう。 00:03:58.960 --> 00:04:01.600 ここでは、工学的な視点を捨てて、 00:04:01.600 --> 00:04:02.460 新しい例を見てみよう。 00:04:02.460 --> 00:04:03.670 もう一度、整理してみよう。 00:04:03.670 --> 00:04:07.950 この動画で言いたいことはね、おっとっと。 00:04:07.950 --> 00:04:11.130 「進化っていうのは不規則なもので、 それだけだと、神は存在しない。 00:04:11.130 --> 00:04:12.850 だから、神なしで生きていくしかないんだ」 00:04:12.850 --> 00:04:13.820 とかではないんだ。言いたいことはそんなことじゃない。 00:04:13.820 --> 00:04:18.160 実は、その逆の主張をしたい。 00:04:18.160 --> 00:04:23.370 全知全能の神を信じるっていうことと、 00:04:23.370 --> 00:04:27.300 神が動物とかの特徴を決定しているってことを 00:04:27.300 --> 00:04:31.510 信じることとは別の話なんじゃないのだろうか。 00:04:31.510 --> 00:04:33.640 さらに言うと、私たちの身の回りに不完全さがあるのは、 00:04:33.640 --> 00:04:36.790 差異が存在して、 00:04:36.790 --> 00:04:38.420 それが自然淘汰で残ったからではないだろうか。 00:04:38.420 --> 00:04:39.950 目にだけ注目してたらダメかもしれない。 00:04:39.950 --> 00:04:42.160 ウイルスや癌(がん)にも注目しないといけないかもしれない。 00:04:42.160 --> 00:04:46.460 そうすると、一人ひとり違っている、 DNAの連なりを決める神について触れる必要がある。 00:04:46.460 --> 00:04:50.990 なぜなら、目の「デザイン」について話すにしても、 00:04:50.990 --> 00:04:54.790 目はDNAの副産物(ふくさんぶつ)なんだからね。 00:04:54.790 --> 00:04:59.220 さらに、そのDNAは 00:04:59.220 --> 00:05:04.950 A、T、G、C、A…っていうのを繰り返す、 00:05:04.950 --> 00:05:07.240 何十億もの塩基対(えんきつい)の連なりでできてる。 00:05:07.240 --> 00:05:09.970 だから「デザイン」について話すときには、 00:05:09.970 --> 00:05:12.550 文字通りこの連なりの「デザイン」について 話すことになるでしょう。 00:05:12.550 --> 00:05:14.490 この連なりはたくさんあるし、 00:05:14.490 --> 00:05:15.230 その中には不規則な乱れもある。 00:05:15.230 --> 00:05:18.210 その乱れには、原始的なウイルスから由来しているものが 00:05:18.210 --> 00:05:18.890 多くありる。 00:05:18.890 --> 00:05:22.800 なので、ここで私が主張したいことは、力強い、 00:05:22.800 --> 00:05:30.380 少なくとも私にとっては、力強いシステムがあるってことを 認めてもらうということだ。 00:05:30.380 --> 00:05:44.410 そのシステムはとても単純で優雅な 基本的な考えから出てくる。 00:05:44.410 --> 00:05:50.050 自然淘汰とか、突然変異と言われるDNAの差異のように 単純で優雅なものから出てくるんだ。 00:05:50.050 --> 00:05:53.350 物理学とか化学の法則でも同じように、 00:05:53.350 --> 00:05:58.090 そういう単純で優雅なことから、 00:05:58.090 --> 00:06:03.350 複雑なものが現れる。 00:06:03.350 --> 00:06:05.540 まあ、こういう考え方もあるんだ。 そして、これが進化からわかることなんだ。 00:06:05.540 --> 00:06:10.700 ほら、宇宙は奥が深い世界だよね。 00:06:10.700 --> 00:06:14.560 この奥が深い世界は、 00:06:14.560 --> 00:06:18.750 とても単純で美しい基本的な考えから成立しているんだ。 00:06:18.750 --> 00:06:20.730 だから、この複雑な構造は 00:06:20.730 --> 00:06:23.060 本当に本当におそれ多いものだ。 00:06:23.060 --> 00:06:26.030 これが私の進化についての話だ。 00:06:26.030 --> 00:06:30.070 そして、技術者の私にとっては、 00:06:30.070 --> 00:06:31.930 進化は高度な形式の「デザイン」の話だ。 00:06:31.930 --> 00:06:34.165 これはすごく奥が深い「デザイン」の話なんだ。 00:06:37.620 --> 00:06:43.330 なので、この動画での主張は、こういうことだ。 00:06:43.330 --> 00:06:46.210 もし君が神を信じていても、 00:06:46.210 --> 00:06:51.860 もちろん、ここではその考え方の味方をするわけ ではないんだけど、 00:06:51.860 --> 00:06:58.060 神は美や優雅さについて影響があるし、 神には強大な力がある。 00:06:58.060 --> 00:07:01.670 そして物理学や化学の法則、自然淘汰にも影響がある。 00:07:01.670 --> 00:07:03.910 この自然淘汰は、前の動画で話したけど、 00:07:03.910 --> 00:07:05.800 そのときに話した内容は 00:07:05.800 --> 00:07:08.900 少し常識的な内容だったかと思う。 00:07:08.900 --> 00:07:14.290 これはとれも奥が深い「デザイン」で、 00:07:14.290 --> 00:07:19.160 「デザイナー」がこれら一つひとつを 「デザイン」しているっていうのとは 00:07:19.160 --> 00:07:20.150 反対の立場の「デザイナー」の話だ。 00:07:20.150 --> 00:07:22.100 そして、「デザイン」のことでもっと奥が深いのは、 00:07:22.100 --> 00:07:24.970 その適応性だ。 00:07:24.970 --> 00:07:29.070 環境に合わないところがあったら、 00:07:29.070 --> 00:07:32.420 それに対応できる他の差異が 生き残る確率が上がるということだ。 00:07:32.420 --> 00:07:35.930 そして、この「デザイン」の中のどれか一つが 00:07:35.930 --> 00:07:40.140 この上なく優れていて、完璧で変化が起こらない 00:07:40.140 --> 00:07:41.830 なんてことは言えないんだ。 00:07:41.830 --> 00:07:44.480 つまり、こんな言い方もなんだけど、 「デザイン」は常によくなってきているってことなんだ。 00:07:44.480 --> 00:07:47.650 常に環境に合うように変化し続けているってことだ。 00:07:47.650 --> 00:07:50.840 そして、それが私にとっての「良いデザイン」なんだ。。 00:07:50.840 --> 00:07:53.250 これを追及すると、 00:07:53.250 --> 00:07:53.970 より細かい点を明らかにしたくなってくる。 00:07:53.970 --> 00:07:57.460 この考えは何を基準にして「デザイン」しているのかって 00:07:57.460 --> 00:07:59.230 という基準の話題につながる。 00:07:59.230 --> 00:08:02.290 これは、科学的とか数学の世界みたいに 00:08:02.290 --> 00:08:05.310 他の分野でも同じようなことが見れるってことを示している。 00:08:05.310 --> 00:08:08.900 これの一番いい例はフラクタルだ。 00:08:08.900 --> 00:08:11.850 この動画を見てる人にも、このマンデルブロー集合、 00:08:11.850 --> 00:08:14.610 つまり、有名なフラクタル集合を 目にしたことがある人は多いんじゃないかな。 00:08:14.610 --> 00:08:16.230 これはとても複雑だ。 00:08:16.230 --> 00:08:20.580 実は、マンデルブロー集合は、 どこかを拡大したとしても、縮小したとしても、 00:08:20.580 --> 00:08:23.370 そこも同じようにとても複雑になっているんだ。 00:08:23.370 --> 00:08:26.940 いつまでも、複雑さの中をさまようことになるよ。 00:08:26.940 --> 00:08:30.870 けど、これは美しい。本当に美しい。 00:08:30.870 --> 00:08:34.360 この美しさはある方程式で説明できます。 00:08:34.360 --> 00:08:40.409 そのとても単純な方程式は、これだ。 00:08:40.409 --> 00:08:45.340 zは、その一つ前のzの2乗に1を足したのと等しい。 00:08:45.340 --> 00:08:47.080 たぶん、みんなこう思ってるんじゃないかな。 00:08:47.080 --> 00:08:50.070 「カーンさん、インテリジェント・デザインと 進化の話だったはずなんだけど、 00:08:50.070 --> 00:08:52.500 なんでいきなりフラクタルの話になったの?」 00:08:52.500 --> 00:08:57.340 ここでしたい話は、例えば画家が二人いて、 00:08:57.340 --> 00:09:01.280 その片方がこの厳密なフラクタルを、 00:09:01.280 --> 00:09:03.710 ええと、ほら、この茶色とこの青色で塗って、 00:09:03.710 --> 00:09:05.620 この円と、それから他の円も描いてって具合で 00:09:05.620 --> 00:09:07.950 完成させたとしたら 00:09:07.950 --> 00:09:10.430 その画家はとんでもない画家だと思うでしょうってことだ。 00:09:10.430 --> 00:09:15.590 例えば、300年前にタイムスリップしたとして、 00:09:15.590 --> 00:09:17.920 誰かにこのフラクタルを見せたら、その人はきっと、 00:09:17.920 --> 00:09:21.380 今まで誰も描けなかったくらい すばらしいデザインだって言うだろう。 00:09:21.380 --> 00:09:23.780 なぜなら、それくらいとても複雑なんだから。 00:09:23.780 --> 00:09:27.150 けど、この複雑さは、 00:09:27.150 --> 00:09:29.880 単純な方程式で、文字通り全部説明できてしまう。 00:09:29.880 --> 00:09:32.020 興味を持った人がいるかもしれないし、説明しようか。 00:09:32.020 --> 00:09:37.170 これは複素平面なんだ。 0から始めて… 00:09:37.170 --> 00:09:39.890 あ、すいません、間違ってた。 「+1」じゃなくて「+C」だった。 00:09:39.890 --> 00:09:41.020 わかりやすく色を変えて書こう。 00:09:41.020 --> 00:09:43.170 この方程式は後ろの部分が「+C」だ。 00:09:43.170 --> 00:09:45.990 複素平面のどの点でも、 00:09:45.990 --> 00:09:50.850 それをCに入れて、zに0から代入していこう。 00:09:50.850 --> 00:09:51.360 それで計算し続けたらいいんだ。 00:09:51.360 --> 00:09:53.860 0の2乗とこの数、この複素数を足したら 00:09:53.860 --> 00:09:55.100 左辺と等しくなる。 00:09:55.100 --> 00:09:57.230 それで出た数字をまた右辺のここに代入して、 00:09:57.230 --> 00:09:59.290 それを2乗したのに、この複素数を足して 同じように計算すればいい。 00:09:59.290 --> 00:10:01.050 後はそれを何回も繰り返すんだ。 00:10:01.050 --> 00:10:05.110 そうしたら、無限大にならない数も出てくる。 00:10:05.110 --> 00:10:06.520 そういうのは、黒色だ。 00:10:06.520 --> 00:10:08.860 これもマンデルブロー集合の一部だ。 00:10:08.860 --> 00:10:12.790 そして、この公式で無限大になる数は、 00:10:12.790 --> 00:10:16.130 無限大になったのが、何回目の計算なのか ということで色が決まる。 00:10:16.130 --> 00:10:20.800 そうして、この無限の美しさと 00:10:20.800 --> 00:10:22.640 複雑なパターンを作り出す。 00:10:22.640 --> 00:10:26.190 もし、奥が深いデザインを知りたいんだったら、 00:10:26.190 --> 00:10:29.640 技術者に聞いてみるといいだろう。 00:10:29.640 --> 00:10:30.840 私は、これが一番奥が深いデザインだと考えている。 00:10:30.840 --> 00:10:34.610 なぜなら、これは単純で優雅だからだ。 00:10:34.610 --> 00:10:38.100 それでいて、これは無限の複雑さを描いている。 00:10:38.100 --> 00:10:40.580 これは、この見た目の特徴に焦点を当てているのではない。 00:10:40.580 --> 00:10:42.000 これはメタレベル、つまり高いレベルに焦点を当てている。 00:10:42.000 --> 00:10:47.280 概念を産み出すものに焦点を当てている。 00:10:47.280 --> 00:10:48.270 これは一例に過ぎないんだ。 00:10:48.270 --> 00:10:55.680 なんにせよ、これはたぶん私の動画の中で 00:10:55.680 --> 00:10:59.690 最も科学全般から遠ざかった動画だと思う。 00:10:59.690 --> 00:11:01.260 そして、たぶん形而上学とかのようなおそれ多いようなものに 00:11:01.260 --> 00:11:03.610 少しだけ焦点を当てたものだっただろう。 00:11:03.610 --> 00:11:06.290 けど、ここでのポイントはこういった概念をすり合わせる 00:11:06.290 --> 00:11:08.440 ちょっとした考え方を提示することだったんだ。 00:11:08.440 --> 00:11:13.350 進化や、その不規則さは神がいない世界ってのを 00:11:13.350 --> 00:11:15.280 意味しているのではないってことだ。 00:11:15.280 --> 00:11:16.290 別にその考え方に味方するってわけじゃないけど。 00:11:16.290 --> 00:11:20.930 そういう世界はもっと奥が深い神のことを 意味しているって、私は思う。 00:11:20.930 --> 00:11:27.170 まあ、とにかく、自由にさせてもらってごめん。 00:11:27.170 --> 00:11:29.710 それから、もう一度言っておくと、私は誰かの感情を 傷つけたいわけじゃない。 00:11:29.710 --> 00:11:31.910 ただ、この考えを 00:11:31.910 --> 00:11:33.700 投げかけたかっただけなんだ。 00:11:33.700 --> 00:11:35.440 では、また次の動画で。